乃木神社
明治天皇の崩御に際し殉死した陸軍大将 乃木希典(まれすけ)を祀る神社で、1916年(大正5年)4月13日、生前農業を行ったこの地に建てられました。
乃木大将は、1891年(明治24年)に石林に農地を求め、「農は国家の大本(おおもと)なり」と自ら鋤(すき)を手に畑を耕しました。また、境内には、遺言(ゆいごん)書、刀剣など将軍ゆかりの品々を展示する宝物館のほか、別邸が保存されています。
神社へと続く参道脇は約600メートルの桜並木です。
那須塩原市(旧西那須野町)石林にある神社で、乃木希典ご夫妻殉死後、地元有志により創立されました。
元々は田畑・山林をあわせ14ha程の農園です。1880年(明治13年)に薩摩藩士吉田清皎(静子夫人の叔父)が購入し1890年まで農事に従事。その後、静子夫人名義で購入し、母屋を建設しました。
数度の休職期間(明治25年、同31年及び34年から37年)中、ここに滞在し、自ら田畑を耕し勧農の範を示し、地元住民とも親しく交流し、晴耕雨読の日々を過ごしました。この地から日露戦争に従軍しています。
境内には、江戸時代開削の蟇沼用水(現在は那須疎水の一部)が水量多く流れています。
裏手は、戊辰戦争の際、大田原城攻略のため会津軍が攻めてきた、江戸時代の重要な街道の一つ、石林街道に接しています。
初詣期間は、地元民を中心に、たいへん賑わっています。